香雪園6月1日から市民に開放
update 2007/5/12 13:58
函館市が文化庁の補助を受けて、2004年度から復元整備を進めている「旧岩船家庭園」(見晴町、通称・香雪園)の園亭が6月1日から一般市民に開放される。市では、茶会や生け花、句会など、会合での利用を想定。四季折々の趣のある庭の景色や風情を味わえる。土木部緑化推進課では「たくさんの市民に利用してほしい」と話している。
旧岩船家庭園は、道内有数の呉服商だった、故岩船峯次郎が1898(明治31)年ごろ、別荘地として造成した広さ約13ヘクタールの純日本庭園。大正期に京都から庭師を迎え本格的な整備を行った。1959年に見晴公園として公有化され、2001年には、国から道内唯一の名勝指定を受けた。
04年度からの復元整備は、写真資料などを基に往時の姿に戻すことを原則に進められている。園亭部分では、こけらぶきの屋根の再現や、内装など、可能な限り当時の建築技術を用いた。
また、庭の発掘では、大正初期の園亭の写真にあった灯篭(とうろう)の台座跡の発見や、日本庭園の専門家のアドバイスをもとに、樹木の間伐や枝打ちなどで、室内から見える景色を整えた。
園亭周辺の工事は、井戸の屋根や入り口前の門、土橋の整備などが残っている。前庭の池にも本年度中に水が戻される。そのほか、公園内では、「一の池」周辺で池底のしゅんせつや橋の整備、庭石の調査などにも着手する予定。
園亭は通年での利用が可能で、利用日の1週間前までに予約と使用許可申請が必要。料金は1日750円。市住宅都市施設公社花と緑の課TEL0138・40・3605まで申し込む。また、見学のみの場合は無料。11月まで開放する(12―3月は予約がない限り閉鎖)。いずれも時間帯は午前9時から午後5時まで。
問い合わせは緑化推進課TEL0138・21・3431。
提供 - 函館新聞社
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