函館西高校、100年記念誌完成
update 2007/5/5 11:57
2006年に開校100年を迎えた函館西高校(対馬敏幸校長)はこのほど、記念誌「この坂から」を発行した。同校100年間の沿革のほか、人物伝、随所に散りばめたコラムなど読み応えある内容となっている。同誌編集の中心となった記念誌編集委員長の奥村浩之さん(西13回生)は「次の世代へと引き継ぐ資料ができあがった。ぜひ多くの人に見てもらいたい」と紹介している。
創立100周年記念事業協賛会(本間麟太郎会長)発行。奥村さんらが04年6月から編集作業を始め、約2年半で仕上げた。1905年北海道庁立函館高等女学校として開校して以来、本格的な記念誌などはなく、資料集めは困難を極めた。だが、清野きみさん(高女36回生)を中心に高等女学校の歴史をひもとき、当時の教育方針や入試問題、写真など、貴重な資料とともに紹介している。
同校にかかわる人物を取り上げた「函館西の群像」では作家・辻仁成さんや歌手・北島三郎さん、前函館市長の井上博司さんなど卒業生のほか、初代校長や教員を取り上げ、当時の同級生や生徒が、思い出を語る。卒業生が当時を振り返る「100人100景」は戦乱の中、勤労動員として高校時代を過ごした思い出や、寄宿舎、部活動、定時制、函館山など高校時代の一端を写真とともに生き生きと描いた原稿が並ぶ。
資料編には校舎の見取り図や同校の歩みのほか、函館、道、国内外の出来事をまとめた年表も添付。100年間の歴史が一目で分かると好評を得ているという。
奥村さんは「西高の生徒に何かメッセージとして伝わればうれしい。記念誌作りを通じ、次代へ記録・資料を伝えていく重要性を痛切に感じた。今後、資料整備を行っていきたいので、卒業生のみなさんに多くの資料提供を呼びかけたい」と話す。
記念誌は全624ページ。1500部を作成し卒業生などに配布。200部限定で販売(1部6500円と送料)も行う。問い合わせは同校(藤井教諭)TEL0138・23・8415。
提供 - 函館新聞社
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