市立函館保健所 医療相談が倍増74件
update 2007/5/5 11:57
市立函館保健所への医療相談が2006年度74件に上り、前年度から倍増していることが同保健所のまとめで分かった。医師や看護師らの対応への不満・苦情が主。同保健所は「医療事故の報道が増え、市民の関心の高まりが相談件数増につながったのでは」とみている。
近年、医療事故が増加傾向にあるのを背景に、03年9月から医療相談を開始した渡島、江差、八雲の各保健所に続き、市立函館保健所も04年4月から対応している。患者救済だけでなく、患者の相談・苦情を病院に伝え、医療側の認識を深めてもらう狙いもある。
同保健所の相談件数は04年度が26件、05年度が31件、06年度が74件と年々増加している。06年度の相談内訳は、診療時の説明不足や接遇など医療従事者への苦情が24件と最多。続いて処置や手術などの医療行為・内容が18件、診療拒否や医療従事者の資格の有無についてなど医療法に関連する内容が16件。相談者の大半が本人かその家族だった。
同保健所は「当事者間での話し合いで解決する内容でも、患者が言いづらい状況も考えられる」と分析。相談者の苦情を医療機関に伝え、事実関係を確認し、改善を求めるほか、匿名でない場合は当事者で話し合うよう医療機関に指導する。ただ医療事故に関する判断は行えないため、弁護士への相談を促す。
相談は午前8時45分から午後5時15分まで、来所か電話で受け付ける。担当は同保健所医務薬事係TEL0138・32・1513。
提供 - 函館新聞社
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