親からの暴力や性的虐待、6日にミーティング
update 2007/5/4 14:46
幼少期に親からの暴力や性的虐待などを受け、心に傷を持った人同士が集まり、互いの悩みや経験を話し合う「第1回ミーティング」(インクルーシブ友の会主催)が6日午後1時から、函館市総合福祉センターで開かれる。友の会の島信一朗代表は「誰にも話すことができなかったことを吐き出し、受け止め合うことのできる場所が必要。すべてを肯定することで、心の痛みから解放できる集会になれば」と話している。
虐待の経験を持ち、悩みを抱えている人のことを「サバイバー」(生き残った人)といい、その多くが他人に思いを打ち明けられずにいる。サバイバーは、対人関係を築くのが苦手であったり、その人が親になったときに、子に対しても虐待を繰り返したりする傾向にあるという。
企画したのは「自助グループ万華鏡」の鈴木三千恵さん(47)。鈴木さんも幼少期に虐待を受けた経験を持つ。同じ境遇の仲間と出会い、悩みを打ち明け、受け入れてもらうことで心が開かれていったという。
市内にいる別の女性とインターネット上で偶然知り合い、「ほかのサバイバーにも手を差し伸べたい」と万華鏡を立ち上げた。集会開催は、友の会の島代表に相談し、準備を進めてきた。市内で同様の集会が開かれるのは「初めてのことで道内でも珍しいのでは」(島代表)という。
鈴木さんは「同じ境遇の悩みを抱えている人は多い。話すことだけが解決ではなく、黙って一緒にいてあげることも大切なこと。『自分が1人じゃないんだ』と、身近に仲間がいれば駆けつけてあげることもできる」と集会の意義を話す。
集会は午後1時から同3時まで。6月にも開催を予定している。本名は出さず、聞いた話を外に持ち出さないことや、相手の気持ちを尊重し、安心して話し合える環境にすることなどを基本原則とする。
参加希望者は、電子メールで(1)会場で呼ばれたい名前(匿名可)(2)性別(3)参加動機―を書き、kaledoscope_jijo@yahoo.co.jpまで送る。万華鏡のホームページはhttp://
問い合わせは島代表TEL0138・57・3157。
提供 - 函館新聞社
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