5期連続「総じて停滞」…1―3月期道南経済レポート

update 2007/5/3 12:43

 函館財務事務所がまとめた1―3月期の経済概況に関する「道南経済レポート」によると、個人消費の一部に好調な動きが見られたほか、低迷していた観光がJRやフェリーの利用増で前年並みに戻ったものの、全般的には低調で、5期連続で「総じて停滞しているものの、一部に動意がみられる」とした。

 個人消費では、主要大型小売店(7社)の売上高が、前年同期比3・4%減の133億600万円。コメや酒類などの飲食料品が同0・2%増の41億6700万円だった一方で、暖冬の影響から衣料品が同5・4%減の42億4900万円、身の回り品が同5・7%減の10億8400万円と不調だった。

 ホームセンター(4社)の売上高は、住宅リフォーム関連用品などで需要が高まったが、除雪関連商品が低調で、同11・8%減の29億3500万円と2期ぶりのマイナス。今回から大型小売店等と分離した食料品スーパー(2社)は、少雪による来店客増で売上高は同5・8%増加した。

 観光入り込み客数は、JRが同2・0%増の15万2000人、フェリーが同9・3%増の4万9000人と増加。空路が、道外客をはじめ台湾からのチャーター便減少などで、同3・6%減の18万8000人と低迷したほか、主要ホテル(11社)の宿泊客数も、同4・6%減の25万人に落ち込んだ。

 公共工事は、前年を上回る規模の補正予算による事業の実施や災害復旧工事により、同42・6%増の133億8200万円に達したが、2006年度累計では、前年度比8・4%減の861億9600万円だった。

 生産活動では、生コンクリートの窯業・土石や、珍味加工の食料品が前年割れ。しかし、半導体や水晶デバイスなどの電子部品、床板などの木材・木製品、造船、一般機械で、道外からの需要が目立つ。

 住宅建設では、持ち家が前年同月比6・8%減の69戸と3期連続のマイナス。逆に、分譲住宅が同57・1%増の66戸に好転し、全体では同6・1%増の350戸だった。

提供 - 函館新聞社



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