特待生制度 函大有斗、柏稜も

update 2007/5/2 10:24

 函大付属有斗高校と同柏稜高校は1日、硬式野球部員に適用している「特別奨学生」が、日本学生野球憲章に抵触する「スポーツ特待生制度」に当たるとして、道高野連函館支部(対馬敏幸支部長)に申告した。これに伴い、両校は11日開幕の「第46回秋季北海道高校野球大会函館支部予選」の出場辞退を届け出て、同支部に受理された。

 日本高野連は「スポーツ部活動が(特待生の)必須条件であれば違反である」と規定しているが、両校は「野球部の活動を義務づけていない」(有斗高・鈴木健校長)という。ただし付帯事項に「学力、経済的理由の規定がある場合は違反と見なさない」とあり、両校は明確な規定を設けていなかった。このため「グレーゾーンだったら手を挙げようと考え、抵触したと回答した」(鈴木校長)と説明する。

 「特別奨学生」は、品行方正や成績優秀、スポーツ及び芸術に優れた能力を持つ―など5項目を満たす入学生から選ばれ、入学金免除や授業料減免がされる。特別奨学生の硬式野球部員は有斗が29人、柏稜は11人。

 これらの選手は31日まで対外試合に出場できないが、チームに対外試合禁止の処分は科されない。

提供 - 函館新聞社



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