「格差是正」訴え…函館でもメーデー
update 2007/5/2 10:24
メーデーの1日、函館市内でも連合系と全労連系の労組が集会を開き、市内をデモ行進した。格差社会の是正や憲法改正阻止などの宣言文を採択し、旗やプラカードを掲げて市内を行進し、団結を強めた。
函館地区連合の第78回メーデーには、主催者発表で45団体、1483人が参加。千代台公園中央広場(千代台町)で午前9時半に開会し、渡部正一郎実行委員長が「多くの勤労者と連携、団結し、非正規雇用問題や春闘の解決、夏の参院選勝利を目指そう」とあいさつした。
函館市の西尾正範市長や道議選、函館市議選を勝ち抜いた民主・連合系議員らも出席。西尾市長は勤労者の所得格差が年々広がっていることを指摘し、人口減など函館の懸案解決に向け、子育て支援や産業振興などへの連帯を呼び掛けた。
格差社会の是正や最低賃金の大幅引き上げ、参院選での政権交代、世界平和の実現などを誓った宣言を採択。団結に向け「頑張ろう」を三唱し、参加者は「労働賃金アップ」「30人学級の実現」などのプラカードや横断幕を掲げ、同公園から函館シーポートプラザ内の公園(若松町)までデモ行進した。
全労連・函労会議(武田和男議長)は、松風町のはこだてグリーンプラザで集会を開いた。主催者発表で350人が参加。格差是正や労働者の権利拡大、憲法改悪反対などを訴えた。
議長団議長に就任したの坂本明大議長(函館地区国公)は、増税や格差、医療費など諸問題を改めるべきだと訴え、「国家は国民の暮らしと安心を守るのが第一の仕事。国民的課題を解決できるよう頑張ろう」とあいさつ。共産党の大門実紀史参院議員は「安部内閣の支持率が回復したと言われているが、決して憲法を変えてほしいという人が増えているわけではない」と述べ、国民投票法案の断固阻止を呼び掛けた。
各団体が教育問題や看護師の処遇問題などを訴えた決意表明の後、最低賃金の引き上げや、平和国家の実現などを盛り込んだメーデー宣言を採択。「団結頑張ろう」三唱で集会を締めくくり、五稜郭公園まで労働旗を掲げながら行進した。
提供 - 函館新聞社
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