GW臨時開館で見学者 水産・海洋の研究に期待…臨海研
update 2007/4/30 16:18
函館市は大型連休中、国際水産・海洋都市構想の研究拠点となる市臨海研究所(大町13)を臨時開館している。1926(大正15)年に建築された旧函館西警察署庁舎の外観を忠実に復元し、古さと新しさが融合した施設。内部には最新の機器がそろい、訪れた市民からは水産・海洋の研究進展や新商品開発などを期待する声が寄せられている。
4月1日にオープンし、市内と道内外の6研究機関が入居。健康食品や養殖礁、小型魚群探知機などの開発や、ガゴメなどの海藻類に含まれる機能性成分(体に良い作用が見込まれる成分)の分析などを進めている。
ガラス越しに各研究機関の顕微鏡などの機器や試作品が並び、研究内容を紹介する映像やパネルなどもある。市内山の手から訪れた会社員門脇猛さん(51)は「階段などに当時の材を使い、新しさの中にもレトロな趣が感じられる。ガゴメはブームになってからよく食べており、新たな健康食品などが誕生するよう、市民として期待している」と話した。
研究の進展のほか、函館全体の活性化などを期待する声もあった。市内中島町の自営業佐藤稔さん(62)は「研究機関としてはスタートしたばかりだが、これを契機に『水産海洋都市・函館』のイメージが広く定着するよう期待している。イタリアのナポリのような雰囲気がもっと身近に伝われば、市民も海洋構想に関心を持ち、まちにも活気が生まれるのでは」と指摘。
市国際水産・海洋都市推進室は「オープンして間もなく、広く市民や観光客の皆さんに施設をご覧いただきたい」と話し、来場を呼びかけている。
提供 - 函館新聞社
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