3月の函館港貿易概況/豪などから石炭 8億円

update 2007/4/27 09:50

 函館税関は26日、3月の函館港貿易概況を発表した。輸出は船舶や魚介類・同調製品などが低調で、前年同月比92・5%減の1億4700万円と大きく数字を落としたものの、輸入は石炭が全体の数字を押し上げ、同15・7%増の15億5500万円だった。

 輸出の品目別では、船舶が前年にあった香港籍の貨物船1隻19億1000万円が全減。また、魚介類・同調製品も同89・1%減の700万円と大きく減少し、全体では2カ月ぶりのマイナスとなった。

 輸入は、米国からの石油製品1億5200万円、米国とカナダからの小麦2億9700万円が全減。このほか、魚介類・同調製品が同28・4%減の3億1100万円、木材が同10・2%減の4300万円にとどまったが、オーストラリアやカナダからの石炭7億9800万円が全増したことで、全体では5カ月ぶりに持ち直した。

 なお、道内の貿易概況は、輸出が同1・4%増の299億4900万円と、過去最高だった昨年10月の383億5000万円に次ぐ高水準。鉱物性タール・粗製薬品が前年同月の3・7倍にあたる32億5400万円、有機化合物が同じく3・3倍の16億2500万円と大きな伸びを見せた。

 輸入は、原・粗油が同11・7%増の576億8900万円。このほか、石炭が同36・9%増の63億3500万円、ウッドチップが同28・5%増の28億7600万円となるなど、2カ月ぶりに好転した。

提供 - 函館新聞社



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