戸井地区瀬田来町で地蔵講祭

update 2007/4/26 16:46

 函館市瀬田来町(戸井地区)で毎年恒例の「地蔵講祭」が25日、瀬田来会館で行われ、同町の地蔵堂に納めらた約30体の地蔵を祭壇に並べて供養した。

 同町で少なくとも50年以上続き、僧侶以外、参加するのは女性だけ。同町を2地区に分け、1年ごとの輪番制で主婦らが祭壇や供え物などを準備。当番でない地区の女性を招いて一緒にお参りし、手料理を楽しむ習わしだ。

 この日は約60人が出席。広福寺(小安町)の住職の読経で、地蔵だけでなく、先祖、戦没者供養も行った。続いて数人が直径約3メートルの大きな数珠に付いている白い房を順番に回し、体に当て健康を祈った。館山千枝子さん(76)は「前掛けを手縫いして着せた。供養されてお地蔵さんもきっと喜んでいると思う」と目を細めていた。

 地蔵堂は同会館裏の墓地の一角にあり、地蔵は子どもが生まれる前または幼いうちに亡くなったとき、病気や災難を肩代わりしてもらうためにまつるという。ただ地蔵講に関する記録は残っておらず、始まった時期など詳細は不明。

 戸井地区では同町のほか、汐首、釜谷、原木各町にも地蔵堂があるが、地蔵講が行われるのは同町と汐首町の2カ所。

 戸井支所は「青森県に地蔵講の習俗があり、交流が深い戸井地区に渡ってきたとも考えられる」としている。

提供 - 函館新聞社



前のページにもどる   ニュースをもっと読む



ご注意:
●掲載している各種情報は、著作権者の権利を侵さないよう配慮の上掲載されるか、又は、各情報提供元の承諾の元に掲載されています。情報の閲覧及び利用については「免責事項」をよくお読み頂いた上で、承諾の上行って下さい。
●掲載中の情報の中には現在有効ではない情報が含まれる場合があります。内容についてはよくご確認下さい。

ページ先頭へ

e-HAKODATE .com
e-HAKODATEは、函館市道南の地域情報や函館地図、旅行観光情報、検索エンジンなど、函館道南のための地域ポータルサイトです