企画「変革への船出 西尾市政スタート」…大同団結、最初の試練

update 2007/4/24 10:37

 「まちが沈滞し人口が減少している。所得や雇用も悪くなっているという市民の実感や、市役所に対する不満もあったのではないか。清新な気持ちでわたしに懸けてみたいという結果ではないか」―。閉そく感を打破してほしいという市民の思いが結集し、新人の西尾正範の圧勝劇で終わった函館市長選。一夜明けた23日、記者会見に臨んだ西尾は語った。

 「子ども達の笑顔と未来のために」をスローガンに戦った。「権力や文化の構造を変え、市民のために働く市役所を育てる」と訴え続けた。「ハコもの行政」「権力の密室性」などと指摘し、一貫して現職候補を批判。子育て支援や教育環境の整備、人材育成に力点を置くソフト面重視の政策も含め、広く市民の心をつかんだ。

 後援会長の齊藤裕志は22日夜、「市民が西尾のマニフェスト、市政の状況に目を向け理解してくれた。政党や組織の縛りを受けず、個人投票という行動を選択した。組織や権力に良識が勝利した」と振り返った。

提供 - 函館新聞社



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