長男に懲役3―5年求刑…富岡同居男性殺害
update 2007/4/24 10:36
母親(46)と共謀して同居する男性を殺害、遺体を捨てたとして、殺人と死体遺棄の罪に問われている函館市内の無職の長男(17)に対する論告求刑公判が23日、函館地裁(柴山智裁判長)で開かれた。検察側は「事前に睡眠薬を服用させ、時間を計りながら窒息させるなど犯行は強い殺意に基づき計画的で悪質。母親から持ち掛けられたとはいえ、積極的に殺害方法の案を出すなど、重大な役割を果たした」とし、懲役3年から5年の不定期刑を求刑した。同日結審し、判決は5月15日に言い渡される。
長男は被告人質問で、犯行の経緯などを語った。母親から殺害計画を打ち明けられてから、犯行日までの約1週間の心境に触れ、「『本当にやっていいのかな』と思ったり、寝る前に『きょうは殺さなくてよかった』と思ったりした」などと述べ、「殺すことはなかった。申し訳なかった」と謝罪の気持ちを口にした。
弁護側は長男らは被害者からの日常的な暴力に悩んでいたと指摘。犯行は母親や自分への暴力を恐れての過剰防衛に当たり、更生の余地は非常に高いと主張し、殺人罪の刑の免除と執行猶予付き判決を求めた。
論告などによると、長男は昨年10月19日午前零時半ごろ、同市富岡町の自宅1階和室で、母親=同罪で函館地裁で懲役7年判決、控訴中=と共謀し、無職男性(41)の左胸を小刀(刃渡り約13・5センチ)で刺し、鼻と口をタオルでふさぐなどして殺害。遺体を近くの空き地に捨てた。
提供 - 函館新聞社
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