自民党函館支部 畠山、大日向氏公認せず
update 2007/2/17 14:03
4月の道議選函館市区(定数6)の自民党追加公認で、党函館支部(支部長・川尻秀之道議)が元職、畠山博氏(62)と新人、大日向豊吉氏(56)を公認しないことを決めていたことが16日、分かった。ただ、党道連には8区支部から正式な書類などの報告が上がっておらず、道連幹部は「判断する材料がなく、現時点では結論を出せない。地元の意向は忖度(そんたく)するが、それだけでは決まらない」と含みを持たせている。
函館市区では現職の川尻氏(61)の1次公認と新人の佐々木俊雄氏(56)の2次公認が決まっている。
党函館支部の関係者によると、14日に役員会議を開き、公認申請が出ている畠山、大日向両氏の取り扱いを協議。公明党を入れて政権政党の公認が3人であることから追加公認は必要ないとする意見と、知事選必勝と党勢拡大のため3人目を公認すべきだとする意見に分かれた。結局、川尻支部長を除く出席者8人で無記名投票を行い、畠山氏は反対6票、賛成2票、大日向氏は反対7票、白紙1票だった。
上部組織の8区支部の中村勉支部長(46)も同席。中村支部長は「オブザーバーとしての出席だったので、意見やコメントはしなかった」と述べ、今後の対応は「函館支部の決定を尊重し、道連には経過を報告したい。8区支部長として道議選檜山支庁区の候補擁立を目指すなど党勢拡大に努める」と話す。
ただ、道連は「どのような協議をしたのか不明で、追加公認問題は俎上(そじょう)に載っていない。地元支部の意向だけではなく、高度な政治判断となる」とする。
函館市区は前々回選挙を除き3人の公認が長く続いており、道連は今回、同じ6人区の旭川市で公認3候補の擁立を決めている。
川尻支部長は9日に開かれた「励ます集い」の終了後、2人の対応について「公明党を入れて3人の公認とする見方もある」と語っていた。
函館支部の決定について、畠山氏の陣営幹部は「密室で決まった形だが、票が割れた大きな事実は見逃せない」とし、大日向氏は「予定通り無所属で正々堂々と戦う」と話している。
また、函館支部は4月の函館市議選で出村勝彦氏(68)を公認することを決めた。
提供 - 函館新聞社
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