春の火災予防運動スタート

update 2007/4/21 16:33

  春の火災予防運動が20日、全道一斉に始まった。函館市内の福祉施設に勤務する女性4人が市消防本部の「一日消防官」に委嘱され、同本部(東雲町5)などで消防業務を体験。設備や資機材を見学して防火意識を新たにした。

 委嘱されたのは、市内のグループホームや特別養護老人ホームに勤務する20―40代。長崎県の高齢者向けグループホームで昨年1月、7人が死亡した火災を受け、防災意識を高めてもらおうと企画した。

 同本部の小西克男消防長が、緊張した面持ちで消防官の制服に身を包んだ4人に委嘱状を交付。「職場や家庭で今回の経験を役立ててほしい」とあいさつ。続いて市地域交流まちづくりセンター(末広町4)で消防車を使った放水や救助訓練を見学した。

 同本部の通信指令室では、通報場所が自動表示される最新のシステムを学び、実際に119番通報も体験。参加者から「一日にどれくらいの出動があるのですか」との質問に対し、職員が「夜間当直の救急隊は布団を敷いても寝られないくらい」と回答すると驚いた様子だった。

 同本部は30日までの同運動期間中、市内の事業所での避難訓練や消防団員による町会への防火訪問など、各種啓発活動を展開する。

提供 - 函館新聞社



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