井上、西尾氏、精力的に演説会…函館市長選折り返し

update 2007/4/19 18:59

 函館市長選は18日で前半戦を折り返した。無所属の現職で3選を目指す井上博司氏(70)と、無所属の新人で函館市前助役の西尾正範氏(58)が激しく競り合っている。両氏とも個人演説会や街頭演説などを精力的にこなし、残り3日間の後半戦で新たなうねりを生み出そうと必死だ。

 井上氏は遊説と市議候補の個人演説会出席、企業回りなどに加え、選対が女性集会を初開催するなど、活動や支持の幅を広げている。

 17日に開催した女性集会には、20代から年配まで約260人が出席。井上氏は冗談を交えながらも、「函館は新幹線開業などを控え、道内他都市からうらやましがられている。子育て支援や産業振興を進め、繁栄を築く基盤を子供や孫に引き継がせたい」と3期目の決意を熱く訴えた。応援弁士が「どうも相手方は井上さんの批判ばかりしている」と語ると、出席者から「そうだ」との声が響く場面も。出席者全員と積極的に握手を交わし、支持拡大に懸命。

 選対幹部は「井上氏は元気で非常に明るい。不安材料は浮動票で、どこまで掘り起こせるかが課題。最後の最後まで気を緩めずに戦う」と語る。20日午後6時半からホテル函館ロイヤルで大集会を開き、勝利へ結束を固める。

 西尾氏は、選挙カーを降りると、走りながら市民の中に飛び込み、若さをPR。遊説活動も徐々に慣れ、演説にも手応えを感じている様子。「みんなと一緒に泣いて笑える市長になる。そんないい街を必ずつくるから」と呼び掛ける表情は真剣そのもの。事務所を構える中島廉売内では、買い物に来た主婦らと話し込む姿も。着々と支持層を広げつつある。

 18日の遊説は函館水産物地方卸売市場でスタート。「地域の元気は、若い人から始まる。函館は沿岸漁業の街。水産加工業も日本一にしたい」とアピール。集まった約80人から拍手が鳴り響いた。「大将、頑張って函館を元気にしてくれよ」と威勢の良い声を掛ける市場関係者もいた。

 選対幹部も「支持の広がりはあるが、まだまだ追いついてはいない。残り3日、すそ野をさらに広げたい」と話す。20日午後6時半から湯の川観光ホテルで個人演説会を開き、最後の追い込みをかける。

提供 - 函館新聞社



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