「登記所備付地図」作成へ…函館地方法務局

update 2007/4/19 18:58

 函館地方法務局は本年度、函館市内の川原、柏木、乃木の3町を対象に「登記所備付地図」を作成する。対象地域の土地ごとの境界を約80年ぶりに現状に合った内容に更新し、正確な土地取引や境界紛争の未然防止を図る。土地調査には土地所有者の立ち会いが必要なことから、20日から22日まで対象地区の地権者を対象に説明会を開催し、実施内容や立ち会い協力を求める。

 同局では、明治から大正末期に北海道庁が作成した土地連絡整理図を謄写したものを備え付け地図として使用。しかし1960年代半ば以降、市街地化や宅地化で土地が細分化されるなどし、土地の分割などを地図上に正確に反映することが困難になっているという。

 このため、同局は1999年から新たな登記所備付地図を順次作成している。本年度の対象地域は面積が1平方キロ、土地数は2881、地権者数は1983。現地調査、測量、地権者らの縦覧と異議申立を経て、本年度中に新しい地図が完成し、旧地図と差し替える。

 5月下旬から行う土地の境界や地番、地目を確認する一筆地調査と、9月上旬に予定している復元測量後の再立会調査は、土地所有者か代理人の立ち会いが必要。地権者に文書を送付するほか、説明会で作成スケジュールを紹介する。同法務局登記部門は「立ち会いがないと筆界未確定となる。作成趣旨を理解いただき協力を」と呼び掛けている。

 説明会は柏木町会館で開き、20日午後6時から、21、22両日は午前10時、午後6時からの2回。申し込みは必要なく、1時間半ほどを予定している。問い合わせは同部門TEL0138・23・9529。

提供 - 函館新聞社



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