函館市長選企画「私の主張」・井上博司氏(無所属・現)/生活安定図り経済発展
update 2007/4/17 11:32
――3期目の決意は。
市長就任以来2期8年間、全力で市政運営に当たってきた。多くの市民から、雇用や経済を安定させ、函館を発展させてほしいとの声をいただいた。そうした願いを実現させるため、出馬を決意した。「活力と魅力にあふれ、国際性豊かな中核都市はこだてをめざして」をキャッチフレーズに、各種施策を進めたい。
――2期8年間の評価と課題は。
市営バスや保育園の民営化、学校給食調理の民間委託、職員削減や給与制度改革などを進めてきた。行財政改革は1000人の削減目標に対し730人減らした。あと2年間で270人は削減できるが、当選したらその後も500人を削減できるよう目指したい。北海道新幹線の着工や国際水産・海洋都市構想の推進、中央図書館整備、ソウル便の就航など、広範な取り組みができたと思う。ただ、行財政改革で浮いた財源を市民サービスに充てる予定が、国の交付税削減の影響で十分できず、残念。少子化対策も大きな課題だ。
――政策の柱は。
公約を大きく柱立てすると「市民生活の安定向上」「将来にわたって揺るぎない繁栄を続けるための基盤整備」に集約される。福祉・文化関係では医療費助成の小学校6年生までの拡大、小中学生の社会教育施設利用の無料化、国宝に指定された中空土偶を核にした縄文文化交流センター整備などを進める。
市民や体育関係者から要望の強い市民体育館の移転改築を進め、アリーナを持った総合体育館にコンベンション機能を持たせたい。体育館は次の任期中に完成することはないが、移転後は市民会館の規模を大きくして建て替える計画も進めたい。いずれも市の負担が約3分の1で済む合併特例債の活用を目指す。「ハコもの行政」との声については、老朽化や狭あい化した施設を、市民の要望で建て直すということで、全く新規に施設建設をするものではない。そういう意味で「ハコもの行政」とは違う。
新幹線時代に対応したまちづくりや高速道路交通網整備、観光振興で1次産業を含め他産業の振興も図るなど、地域の発展に向けた基盤づくりを進める。1期目に種をまき、2期目に芽を出し、3期目に大輪の花を咲かせ、函館が揺るぎない繁栄を続ける基盤を子供や孫たちに引き継ぎたい。 ――前助役との選挙戦となったことについて。
前助役が係長の時代から、長年にわたって苦労を共にした。大変複雑な思いだ。
――政治信条は。
「市民本位」を基本にしている。函館に生まれ育った者として街を愛する心を大切に、初心を忘れず法令を順守し、公平・公正な市政運営に持てる力を尽くす。
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中核市・函館の4年間のかじ取り役を選ぶ市長選がスタートした。立候補した2氏に抱負や公約、信条などを聞いた。
提供 - 函館新聞社
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