函館市長選告示/現職、前助役一騎打ち

update 2007/4/16 12:46

 統一地方選後半戦の函館市長選、函館、北斗両市議会議員選が15日、告示された。函館市役所では午前8時半から立候補受け付けが行われ、市長選には届け出順に、現職で3選を目指す井上博司氏(70)と函館市前助役の西尾正範氏(58)が立候補した。同市議選にも予想された通り、函館区(定数34)に41人、定数各1の戸井区に2人、恵山区に2人、椴法華区に4人、南茅部区に2人の計51人が顔をそろえた。北斗市議選には、第1選挙区(旧上磯町区、定数20)に23人、第2選挙区(旧大野町区、同6)に11人が立候補。各候補は早速、22日の投開票日に向け、7日間の舌戦をスタートさせた。

 井上氏は自民党、民主党道8区総支部、公明党函館総支部の推薦・支持を受けて出馬。午前8時半から松風町9の選挙事務所で出陣式に臨み、事務所前で第一声を上げた。2期8年間で北海道新幹線の着工や行財政改革など、公約をほとんど実現したことを強調。教育や医療、福祉の充実、産業振興などの公約を掲げ、「引き続き皆さんの力を受け、全力を挙げて市政運営に当たりたい」と決意を述べた。

 西尾氏は政党、団体の支持を受けない草の根選挙を掲げ、中島町23の選挙事務所で同9時ごろから出陣式。齋藤裕志選対本部長が「きょうのよどんだ天気が市政の現状」と市政刷新を訴えた。西尾氏は、箱物施策や行政の密室性を批判し「地域が再生し、未来が輝くのは人から始まる」と述べ、教育や子育て支援、人材育成重視の公約を列挙した。街頭では車を降り、走りながら市民に支持を求めた。

 一方、定数特例を適用した函館市議選函館区には、現職27人、元職3人、新人11人の計41人が立候補し、34議席を争う。各定数1の旧4町村区は、戸井、南茅部区が、それぞれ現職2氏による一騎打ちで、恵山区は現職対新人、椴法華区は現職3人、新人1人が議席を争う。

 同じく在任特例が終了する北斗市議選も旧町区に選挙区を設けた。第1選挙区には現職16人、元職1人、新人6人の計23人、第2選挙区には現職11人が立候補。市街地を中心に選挙カーからの支持訴えの声がこだまし、両市は再び、選挙ムード一色となっている。

提供 - 函館新聞社



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