鳥羽奏さん、ジャズ・ドラムで優秀賞 来夏、米・バークリー音楽院の講習受講

update 2007/4/15 12:34

 若手音楽家を対象に3月25日から31日まで札幌で行われた「北海道グループキャンプ2007」(札幌市芸術文化財団など主催)のジャズ・ドラム部門で七飯町在住の鳥羽奏さん(18)=道教育大函館校1年=が優秀と評価されバークリー賞を受賞した。奨学金を授与され、来夏、世界最大の私立音楽大学、米国バークリー音楽院の夏期プログラムに参加することが決まった。鳥羽さんは「いろんな音楽に触れてみたい」と胸を膨らませている。

 同キャンプは若手アーティスト養成のジャズセミナーで昨年度から開催。同大から5人の教授を招き、バークリー流の音楽講義を体験する。

 キャンプには宮崎県からも含め小学生から社会人まで64人が参加。サックス、トランペットなど楽器別のクリニック、アンサンブルなど学科、実習を合わせた5つのカリキュラムが行われた。

 鳥羽さんがジャズに本格的に取り組んだのは今回が初めて。道教大附属函館小から七飯高校まで吹奏楽部で打楽器を担当した。また8歳の時に全国童謡歌唱コンクール、函館白百合学園中学校の時には日本ジュニア管打楽器コンクールと全国大会も経験。市民オペラや市民オーケストラに参加するなどクラシック音楽を中心に活動してきた。

 それだけにアドリブレッスンには戸惑った。ピアノの楽譜だけでドラムの即興演奏を何十曲と演奏。これまでにない体験だった。だが、同大教授のタイガー大越さんから「クラシックの経験が生きており、たたき方など基本がしっかりしている」と褒められ、自信がついた。「ジャズといえども音楽の基礎が大切」。先生の言葉に「受賞はいままでの積み重ねのおかげです」と振り返る。

 バークリーでは7―8月の5週間、同大教授から直接、指導を受ける。鳥羽さんは現在、渡航費をためるためのアルバイトと語学に打ち込んでいる。同大の推薦を受ければ留学の道もあるが「まだジャズ一本に絞ろうと思わない。今はオーケストラなど分け隔てなく挑戦してみたい」と目を輝かせていた。

 なお17日午後6時半から、七飯町文化センター(同町字本町568)で米国マサチューセッツ州コンコード・カーライル高校のスクールバンドと母校・七飯高校との合同演奏に特別出演する予定。

提供 - 函館新聞社



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