市長選いよいよ決戦、井上博司氏、西尾正範氏が総決起集会で決意

update 2007/4/12 11:05

 15日告示の函館市長選(22日投開票)を直前に控え、立候補を表明している現職の井上博司氏(70)と、新人で函館市前助役の西尾正範氏(58)の陣営が11日、市内のホテルなどで総決起集会を開いた。ともに後援会主催で、告示前最大の集会。会場を埋めた支持者らを前に、両氏が決戦に向けた決意を語り、熱く支持を訴えた。

 函館国際ホテルで開かれた「井上博司さんとみんなの函館『春の集い』」には、約1200人が参加。村瀬順一郎後援会長が「当選という満開の桜を咲かせよう」とあいさつ。日本商工連盟函館地区連盟の高野洋蔵会長(函館商工会議所会頭)が、北海道新幹線着工や市町村合併、ソウル便開設などの井上氏の実績を挙げ、「清廉潔白で実行力のある井上市長への絶大なる支援を」と呼び掛けた。

 井上氏は「教育、医療、福祉の充実や観光を基盤とした産業振興を図り、市民生活の安定・向上と将来の発展に向けた揺るぎない基盤づくりに全力を挙げる」と訴えた。

 8日の道議選で当選した函館市区の自民、公明、民主の4道議が固い支援を約束。市議や立候補予定者15人以上が壇上に上がり、「頑張ろう」を三唱し、気勢を上げた。

 ベルクラシック函館で開かれた「西尾まさのりを励ます総決起集会」には約800人が参加。西尾氏と高校時代からの友人である齊藤裕志後援会長は、助役辞任の背景や市政の現状を語り、井上氏の政策や姿勢について批判した。その上で「今の市政は信じられないようなことが平気でまかり通っている。函館が大きく変わるチャンスだ。どうか、西尾にそのチャンスを与えてほしい」と訴えた。

 西尾氏は自らが描く指導者像を語り、人材育成の必要性を訴え、「地域の再生と未来は人づくり。わたしは心を育てる市長になる。これから走り回って、市民のための権力をつくる」と述べると、会場から大きな拍手がわき起こった。

提供 - 函館新聞社



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