高専と韓国・釜慶大学が学術交流協定

update 2007/4/12 11:04

 函館工業高等専門学校(長谷川淳校長、学生1114人)は、韓国・国立釜慶(プギョン)大学校工科大学(鄭海用学長)と学術交流に関する協定書を締結した。函館高専にとっては初めての学術交流協定。長谷川校長は今後、研究者間、学生間交流へ向け、大きな期待を寄せている。

 函館高専専攻科学生は2006年度からサンフランシスコ州立大学(米国)で研究発表するなど、海外の大学との交流を開始。だが、多額の経費がかかるため渡米は毎年2人が限度だった。そこでより多くの学生と研究員が、国際的視野を広げるとともに、コミュニケーション力を身につけてほしいと活発な交流が期待される同大へ協定を打診した。

 釜慶大は学生数約2万6000人の国立総合大学。韓国最大の海洋都市、釜山(プサン)にあり、水産科学大(学部)では先進的研究を進め、北大とも学術交流を行っている。

 06年11月に高専国際活動推進部会の石井良博部会長ら教授3人が釜慶大を訪問。施設などを見学し、正式に協定を結ぶことを決めた。協定書には(1)教育・研究に関する教職員、研究者、学生(高専は専攻科)間の交流(2)共同研究開発や研究集会の実施(3)学術・教育資料など情報交換―などを盛り込み、両校の学長、校長がこのほどサインを交わした。

 学生間交流は08年度からの実施を目指し、高専が研究を続ける「自律ロボット」の共同研究や学生の相互の受け入れなどを想定。研究者間交流は情報交換など本年度から着手する考え。

 同大では近く、サンフランシスコ州立大学との協定締結も考えており、長谷川校長は「今回の協定をモデルケースとして、今後、翼を広げた活動へと発展させていきたい」と話している。

提供 - 函館新聞社



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