函館市内で野火相次ぐ

update 2007/4/11 12:12

 函館市内で今年に入って、空き地や河川敷などの枯れ草が焼ける野火が相次いでいる。9日現在の発生件数は前年同期に比べ倍増の6件(警戒出動を含む)。市消防本部は「昨年、初めての野火が起きたのは3月22日。今年は早くから雪解けが進み、乾燥する日が続いている」と話し、暖冬の余波に警戒を強めている。

 今年最初の野火は2月28日夕、同市銭亀町の傾斜面で発生。子どもの火遊びが原因とみられ、枯れ草など約400平方メートルを焼いた。市内で2月に野火があったのは2000年以来。

 4月に入っても各地で野火が相次ぎ、6日昼すぎには同市白石町で田畑の枯れ草など1720平方bが焼けた。さらに隣接する民有林の杉約90本に燃え移る林野火災にまで発展。民家のごみ焼きの残り火が強風にあおられ、燃え広がったのが原因だった。

 同本部予防課によると、例年野火が発生し始めるのは3月下旬から4月下旬ごろ。今年は暖冬の影響で空き地などに雪がなく、枯れ草があちこちの地面に顔を出している。これに伴い屋外での作業時期も早まり、週末の日中や子どもたちの春休み時期に野火が頻発した。

 9日現在、建物の火災も前年同期比7件増の24件。焼損面積や死者数も増加傾向にある。同課は「春先は函館特有の強い風と、空気が乾燥する日が続く。あらためて火の取り扱いには細心の注意を」と警鐘を鳴らしている。

提供 - 函館新聞社



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