混戦のまま後半戦へ…道議選折り返し
update 2007/4/4 10:40
8日投開票の道議選は3日、前半戦を折り返した。道南の4選挙区はいずれも混戦模様で、元職や新人が攻勢を強め、現職が危機感を強めている。各候補は個人演説会や街頭演説をこまめにこなし、知事選と連動した選挙戦を繰り広げるなど、支持拡大に必死だ。(道議選取材班)
■函館市区
定数6に9人が立候補。「有力候補がそろい、誰が落選してもおかしくない」との声が各陣営から聞かれる。
届け出順に、横山信一氏(公明・現)は街頭演説や個人演説会を精力的にこなし、北海道新幹線着工や国際水産・海洋都市構想推進などの実績や政策をアピール。陣営は「候補のまじめな人柄も大きな魅力。だが、票を食われている」と危機感を募らせる。
平出陽子氏(民主・現)は街頭演説で、道行く人に格差社会の是正や福祉制度の拡充などを訴えた。2日から個人演説会を開き、政策を懸命に伝えている。選対幹部は「必死でやっているが、ふたを開けてみなければ分からない」。
前川一夫氏(共産・現)は5日間で約85回の街頭演説をこなした。1年間の実績を交え、若者の雇用問題や旧4町村を利用した地域活性化政策を訴えている。選対幹部は「予断を許さない状況だが、手応えは感じている」と攻めの姿勢。
大日向豊吉氏(無所属・新)は自民党の公認を得られなかったが、政党色が薄まったことを逆手に、無党派層の取り込みを狙っている。後援会幹部は「政治に無関心な層を掘り起こし、選挙率が高まれば可能性は広がる」とみている。
川尻秀之氏(自民・現)は3月31日に市内のホテルで個人大演説会を開いた。道新幹線の建設促進と1日も早い札幌延伸、景気回復による雇用の安定などを訴えるが、後援会幹部は「全くの横並び。何とか抜け出す」と手綱を緩めない。
畠山博氏(無所属・元)は3日夕、「ようやく(選挙活動への)反応が出てきた」と笑顔で事務所に戻った。陣営も「手応えは十分」と言うが、油断の色はない。6日夜の個人演説会も含め、終盤戦に向けて支持層の引き締めを図る。
斉藤博氏(民主・現)は過去2選に比べ、「車から降りて、きめ細かな運動に終始している」(選対関係者)。繁華街中心だった遊説を、2日からは支援する市議らの地元町会での個人演説会や企業訪問主体に切り替え、基礎票固めに躍起。
佐々木俊雄氏(自民・新)は水産のエキスパートとして、各漁協からの支持を固めた。辰村和子後援会長の幅広い人脈を生かし、女性票の取り込みにも懸命。後援会幹部は「現時点では五分五分の厳しい状況。後半戦に勝負をかけたい」。
高橋亨氏(民主・現)は市内11カ所で順次、個人演説会を開催する。有権者と接し、医療、福祉、教育などあらゆる分野で「人に温かい道政」の実現を訴えている。選対幹部は「本当に厳しい戦い。最後まであきらめずに戦う」と力を込める。
提供 - 函館新聞社
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