「両者とも無難な回答」…市長選立候補予定者アンケート結果公表

update 2007/4/4 10:40

 道南市民オンブズマン(大河内憲司代表)は3日、函館市長選(15日告示、22日投開票)の立候補予定者アンケート結果を公表した。対象者は、3選を目指す井上博司氏(70)=無所属・現=と、函館市前助役の西尾正範氏(58)=無所属・新=の2人(50音順)。回答結果について大河内代表は「両者とも無難な回答。具体策を示してほしい」と要望した。

 アンケートは3月14日付で発送し、28日までに回答を得た。質問は市政運営の基本姿勢、緊急の重要課題など10項目。近く、同オンブズマンのホームページで公開する予定だ。

 市政運営の基本姿勢について井上氏は「市民の心と目線を大切に、街の発展に意を注ぐ」、西尾氏は「市役所の文化・風土を改革し、正直で誠実な市政を実現」とした。緊急の課題は、井上氏は「少子高齢化と人口減少への対応、地域経済の活性化」、西尾氏は「地域を支える人材育成、若者が夢と希望を持てるまちづくり」とした。

 人口減対策の具体策として井上氏は「観光をはじめ、企業誘致、地場産業振興などによる雇用創出と定住化」とし、西尾氏は「子育て支援の大幅な拡充、産業・雇用・労働政策の充実と強化」を挙げた。

 コンベンションホールについては、井上氏は「コンベンション機能を持つ体育館を優先整備、次に市民会館を改築」と回答。西尾氏は「今あるものは大事に使う。必要な施設は規模を慎重に検討すべきだ」と具体策は避けた。

 中心市街地の活性化について、井上氏は「住宅供給など定住策とコンパクトシティーの形成による都市機能強化」、西尾氏は「空き地・空き家対策強化と、大規模土地所有者対策による土地流動化」とした。

 政治倫理条例の制定について、井上氏は「公正な市政運営に検討が必要」、西尾氏は「条例制定前に指導者が高い倫理観を持つことが必要」とした。

 大河内代表は「函館の沈滞した空気を変えるには、力強いメッセージがなくては伝わらないのでは」と感想を述べた。

提供 - 函館新聞社



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