まちづくりセンターと臨海研究所オープン
update 2007/4/2 13:17
函館市が西部地区再生と発展のシンボルとして建設した、地域交流まちづくりセンター(末広町4)と函館臨海研究所(大町13)の開所式が1日、末広町の五島軒本店で行われた。まちづくりと国際水産・海洋都市構想推進の拠点となる施設。井上博司市長が西部地区活性化や新産業創出への期待を述べ、出席した約150人の関係者が施設の誕生を祝った。
いずれも大正時代に建設された旧末広分庁舎と旧函館西警察署を解体、復元して整備。当時の外観やデザインを忠実に再現し、内部は近代的な技法を取り入れた。異国情緒あふれる西部地区の街並みにとけ込んだ「古くて新しい施設」で、大勢の市民や観光客に親しんでもらえるよう、自由に出入りすることができる。ともに市の負担が約3分の1で済む合併特例債を活用して整備した。
まちづくりセンターは1階が情報発信、2階が市民交流、3階が市民活動支援の機能を持ち、総事業費は7億2600万円。それぞれの機能を複合的に発揮することで、函館の新たな魅力を創造していく。丸藤競センター長は「新たな出会いや交流、市民活動を生み出す場として、市民が主体となって活用していきたい」と話している。
臨海研究所は、6区画の研究室に函館や札幌、首都圏の企業や団体が入居し、水産・海洋関連の技術や新商品開発などの研究を進める。総事業費は3億8700万円。北大水産学部客員助教授の鉄村光太郎さんは「研究機関が緩やかな連合体となり、新事業や新産業の創出に向けて活動できる待望の場」と期待を寄せた。
式典では井上市長が「生まれ変わった建物が新たな役割を発揮し、地域に潤いやにぎわいを創出していく」と式辞を述べた。
来賓の高野洋蔵函館国際水産・海洋都市構想推進協議会会長(函館商工会議所会頭)も「両施設とも新たな函館の観光資源で、海洋構想の核となる旧函館ドック跡地への国際水産・海洋総合研究センターの整備も進め、地域の活性化を担っていきたい」と祝辞を述べた。
式典終了後、両施設でテープカットを行い、施設がお披露目された。
提供 - 函館新聞社
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