真夏日なく夏物、海水浴場苦戦…秋物は好調

update 2008/8/30 14:36

 ことしの函館の夏は、最高気温が30度以上の真夏日が1度もなく、特に8月は後半、雨や曇りのどんよりとした天気に見舞われ、市内の海水浴場の来場者数も昨年を下回る見通しだ。夏向けの商品の売れ行きも苦戦し、逆に秋物の商戦が早くも活発化している。

 函館海洋気象台によると、7月の平均気温は平年より高かったが、8月は逆に平年より低い結果になりそう。7月は、23日に集中豪雨に見舞われたものの、比較的晴れの日が多かった。8月に入るとともに天気は崩れ、港まつりの開催期間中の2、3の両日は雨に見舞われ、メーンイベントの「ワッショイはこだて」は初めて両日とも中止となった。

 その後、5日に28・8度まで上がり、今夏の最高気温を記録するなど上旬から中旬にかけて晴れの日が続いたが、15日ごろから気温は下がり、天気も再び崩れ、23日から29日まで雨や曇りの日が続いている。

 函館市教育委員会が管理する湯川海水浴場は、7月15日にオープンし、今月31日で閉場する。26日現在の来場者は2万7357人で、昨年の3万818人を下回りそうだ。7月末で、昨年を約600人上回るペースに達し、今月10日にはシーズン最高の2456人が来場。しかし、15日以降、客足は伸び悩んだ。入舟海水浴場(7月24―19日)も2986人と昨年よりも約700人下回った。

 白石公園はこだてオートキャンプ場(白石町)では、8月の利用件数は昨年より100件少ない840件と苦戦。ただ、例年と比べ日帰り客の利用が増えており、運営する市住宅都市施設公社の企画管理課は「天候だけでなく、ガソリンや物価の値上がりも影響しているのでは」と話す。

 衣料品や家電など夏季の商品に売れ行きにも影響を及ぼしている。テーオーデパート(梁川町)では、夏物処分のバーゲンセールが伸び悩み、「特に婦人服が低迷だった」(営業統括部)と振り返る。ただ、朝晩の気温が冷え込みが著しくなった8月中旬以降、ストーブなど暖房機器が売れ始め「例年の9月並みのペースで売れている」としている。中合棒二森屋(若松町)では、「この悪天候が追い風となり、初秋向けの衣料品が好調」(営業企画課)と秋の商戦に期待する。

提供 - 函館新聞社



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