函館市営熱帯植物園でセマルハコガメ保護
update 2008/8/28 23:04
函館市営熱帯植物園(湯川町3)の温室内で、沖縄県や台湾などに生息する陸性の「セマルハコガメ」が見つかり、同園が保護している。国指定天然記念物の国内種は環境省の絶滅危惧(きぐ)類に指定されている希少種で、市文化財課は確認を急いでいる。
セマルハコガメは沖縄県の石垣島や西表島、八重山諸島のほか、台湾などにも生息。文化財保護法で国内種は飼育や売買などが禁止されているが、一部外来種はペットとして流通しているという。同園で発見されたのは甲羅の長さが17aで、成体とみられるが、国内種かどうかは不明。
同園を管理・運営するNPO法人函館エコロジークラブによると、6月中旬ごろ、ミドリガメを飼育している温室内の池にいたのが目撃され、来園者の指摘で気付いたという。「誰かが持ち込み、池に置き去りにしたのでは」とみている。
同課が図鑑などの資料に載っていたセマルハコガメの写真と比較したところ、甲羅の形や模様、腹の特徴などが一致。「セマルハコガメに間違いなさそうだが、国内種かどうか判別できないので、は虫類の専門家に見てもらい適切な対応を考えなくてはいけない」と話している。
提供 - 函館新聞社
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