日乃出清掃工場の売電順調、5カ月で744万円
update 2008/8/24 14:16
函館市のごみ焼却施設「日乃出清掃工場」(上戸久二工場長)は3月から余熱利用発電の売電を始め、7月までの5カ月間で北海道電力に売却した収入は744万6000円となった。このままのペースでいくと初年度の売電収入は、当初見込みの約1・5倍の1500万円ほどになる見込み。上戸工場長は「今後は発電効率を工夫するなどして売電量を高めたい」としている。
同工場の焼却炉は3つ。このうち1992年度に完工した3号炉に、蒸気を利用した発電設備があり、工場内の暖房や給湯、照明などの電力を賄ってきた。余力はあったが電力量が比較的少なく発電量が不安定なことなどから、これまで売電は行われていなかった。
市が2005年にリサイクルできないプラスチックを「燃やせるごみ」としたことをきっかけに焼却状態が一定となり、発電状態が安定。国の「二酸化炭素排出抑制対策事業費等補助金」で総事業費約6200万円の半分の補助を受け、売電設備を導入した。
導入前に見込んだ売電収入は年間1000万円。しかし3月18日から7月末までの売電量の合計は107万5000キロワット時と予測を上回るペースで、金額にすると3月85万6000円、4月133万4000円、5月156万7000円、6月200万1000円、7月168万8000円と好調なペース。
北電から買っていた電気料も、導入前予測ではそれまでの料金より1100万円減のとみていたが、こちらもさらに抑制できる見込み。売電収入と合わせた差益も、当初見込んだ同2100万円(売電1000万円、買電1100万円)より増加すると予測する。上戸工場長は「機械トラブルもなく順調に発電している。このままいくと導入時に市が負担した約3000万円を本年度中に回収できるかもしれない」と喜んでいる。
提供 - 函館新聞社
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