感動 胸に刻み閉幕…野外劇・最終公演

update 2008/8/11 13:09

 国の特別史跡・五稜郭(五稜郭公園)を舞台に、スタッフからキャストまで全て市民ボランティアで構成する、NPO法人市民創作「野外劇の会」(フィリップ・グロード理事長)の第21回公演「星の城、明日に輝け」の最終公演が10日夜、開かれた。1200人の市民が会場入りし、熱演するキャストや舞台裏で懸命に働くスタッフらとともに感動を胸に刻んだ。

 ことしは7月4日開幕し、雨天の影響で当初予定していた12回公演から11回公演へ変更。さらに市民の要望を受けて日曜に2回開演した。また今月8日には高橋はるみ知事がゲスト出演し、蝦夷地共和国を誕生させた榎本武揚役を演じるなど、盛りだくさんの話題にわいた。全11回公演で約1万250人の観客を魅了した。

 「コロポックル」に扮した子どもたちがかわいらしい舞いを披露するなど、出演者一人一人それぞれの役を熱演。劇中では夜空を映し出す幻想的な光線のほか、迫力ある箱館戦争の戦闘シーンでは、昨年まで効果音のみだった兵士の銃火器にも本物の火薬を使って臨場感を演出した。

 フィナーレには出演者全員が舞台へ登場。函館野外劇のテーマ曲「星のまちHAKODATE」に合わせて出演者と観客がペンライトを振り、華麗な花火の打ち上げとともに幕を閉じた。

 同会の寺坂伊佐夫副理事長が「2500人を越える市民ボランティアで構成。函館の歴史を凝縮した劇を今後も誇りを持って、市民一人一人の心の中に残していきたい」とあいさつを述べた。来場した北日吉小3年の木村愛美さん(8)は「来年はぜひコロポックル役で参加したい」と話していた。

提供 - 函館新聞社



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