道南でも不登校 増加傾向

update 2008/8/9 13:43

 昨年度の渡島、桧山両管内の公立小・中学校の不登校児童・生徒数は計311人(速報値)に上ることが、渡島、桧山両教育局の調べで8日までに分かった。前年度比12人増で、全児童・生徒数の0・85%に当たる。2005年度から2年連続で増えており、全国、全道と同じように、道南でも増加傾向にあることが明らかになった。

 文部科学省の07年度児童生徒の問題行動などの調査に関し、両教育局がまとめた。人数は年間30日以上の長期欠席があり、主な理由が「不登校」の児童、生徒数を指す。

 渡島管内2市9町の公立小学校では、全児童の0・32%となる70人(前年度比14人増)、公立中学校では全生徒の1・87%となる211人(同4人減)が不登校だった。一方、桧山管内7町の公立小学校では全児童の0・13%となる3人(同3人減)、公立中学校では全生徒の2・25%となる27人(同5人増)だった。

 渡島教育局によると、渡島管内の小学校では、学年が上がるごとに不登校が増える傾向にあり、1年生でも不登校の児童がいる。中学校では2年生が特に多いという。

 不登校のきっかけで、最も多いのは「本人にかかわる問題」。不登校状態が続いている理由は「不安など情緒的混乱」「無気力」などが挙げられている。不登校の児童、生徒が登校できるようになった学校の措置として、「家庭訪問」などがあるが、そうしたケースは近年、全体として減少傾向にあるという。

 道教委学校安全・健康課は「調査結果を踏まえ、課題解決に向け、スクールカウンセラーの配置や教職員の研修事業の充実などを図りたい」としている。

提供 - 函館新聞社



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