函館市湯川町の船矢深雪さんが句集発売
update 2008/8/9 13:42
函館市湯川町の船矢深雪(本名・美幸)さん(75)がこのほど、長年の俳句人生を振り返り、函館の町並みを題材にした句集「風わたる街〜箱館から函館へ〜」を美研インターナショナル(東京)から出版した。船矢さんは「函館の魅力を多くの市民に伝えたい。句集を手に、函館市内を散策してもらえれば」と話している。
船矢さんは函館遺愛女子高校から道教育大函館校を経て、道内で民放局のアナウンサーとして活躍した。俳句は大学時代から始めた。「俳句は世界で一番短い詩。その中で美しい言葉と感情を表現することに引かれた」と話す。
現在は北海道俳句協会や函館俳句協会、南北海道現代俳句協会などに所属。句集発刊は2年ほど前から準備を進めてきた。「俳句に距離を置く人がまだまだ多い。だからこそ、写真やイラスト、地図を添え、誰もが楽しめる句集を心掛けた」と船矢さん。自ら撮影した函館ハリストス正教会などの写真や、市内の観光名所を記した地図も掲載している。
句は「教会の鐘」「天界の街」「波止場」「鈴蘭」「翼から」の5部構成。ロープウエーの動きと恋する男女の気持ちを重ね合わせた「ゴンドラとかすかに揺れる夏の夕」、キリスト教の復活祭にちなんだ「チャチャ登り二人の手には彩卵」など全89句が盛り込まれている。
出版後、市民や友人から「函館を離れてしまったが、句集を読んで懐かしい思いがよみがえった」などと手紙が寄せられ、感動したという。船矢さんは「函館を訪れるのが初めての人にも親しんでもらいたい。特に若い人たちに俳句の楽しさ知ってほしい」と話している。
B6判48ページ。1050円で各書店で販売中。
提供 - 函館新聞社
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