「姥神祭」9日開幕

update 2008/8/8 19:03

 【江差】道内最古の伝統を誇る江差町の「姥神大神宮渡御祭」が9日開幕する。由緒ある人形や豪華な水引で彩られた町内13基の山車が11日までの3日間、色鮮やかな時代絵巻を繰り広げる。

 祭礼を目前に控えて、町内各地では山車の準備や祭ばやしの練習がピークを迎えている。戦国武将・加藤清正の人形が目を引く本町の「清正山(せいしょうざん)」でも、子供たちが笛や太鼓の練習に汗を流している。

 由緒ある祭ばやしの音色は、京都の祇園祭がルーツとされる。子供たちは、町内の大人や先輩たちの指導を受けながら「ヨーイ、ヨーイ!」「エンヤマッカショ!」という元気な掛け声に合わせ、音色を奏でている。祭ばやしは山車ごとに独自の音色があり、夕闇が迫る街並みからは随所で美しい音色が響いてくる。

 宵宮祭の9日は、正午すぎから山車が同神宮に赴き「魂入れ」や、山車行列の先頭を決める「先山車定め」などの儀式を行う。本祭の10日は「下町巡行(したまちじゅんこう)」。みこし行列に13基の山車が付き従い、いにしえ街道などを巡る。午後8時ごろには愛宕町商店街に山車が勢ぞろいする。本祭2日目の11日は「上町巡行(うえまちじゅんこう)」で、同9時すぎには、色鮮やかな灯火で彩られた山車が、新地町の繁華街に集結。祭りは最大の見せ場を迎える。

 渡御行列が通過する地域では交通規制が行われる。問い合わせは江差観光コンベンション協会TEL0139・52・4815。

提供 - 函館新聞社



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