江差町長ら会談、公選法改正問題、民主・小沢代表「反対」の考え
update 2008/7/31 14:18
【札幌】道の支庁制度改革に反対する濱谷一治江差町長ら3町長が30日、札幌のホテルで民主党の小沢一郎代表と会談した。濱谷町長らは支庁再編条例が、支庁廃止地域や道町村会(会長・寺島光一郎乙部町長)など地方4団体の反対を押し切り、道議会に提案、可決された経緯を説明。条例施行の前提となる公職選挙法改正の阻止に向け理解を求めた。会談後に記者会見した小沢代表は「町長の意見は正論と思う」とし、秋の臨時国会に法案が提出された場合は改正に反対する考えを示唆した。
会見で小沢代表は支庁再編について、「道内の首長は筋道の通った改革を求めている。支庁改革や市町村合併は、地方分権の理念やビジョンが無ければだめだ」と批判。公選法改正は党道連の鉢呂吉雄代表と協議した上で、党の正式な方針を決める考えを示した。
参院で法案が否決された結果、道議会が可決した条例に基づく支庁再編が、行き詰まる事態については「条例は法案が通らなければ施行できない要件がある。条例は法律の範囲内で定めるものであり(法案が否決されても)矛盾はしない」とした。
同日の会談には、濱谷町長、谷川弘一郎日高管内浦河町長、道町村会副会長の泉亭俊彦石狩管内当別町長の3人が出席。小沢代表、鉢呂道連代表と支庁再編や開発局廃止問題について意見交換した。
谷川浦河町長は「道の行革には反対しない。道町村会は14支庁全体で痛みを分かち合うべきと訴えてきた」と訴え、公選法改正に向けた対応についても同党の理解を求めた。
道は臨時国会への法案提出に向けて総務省と協議している。しかし、同党など野党勢力が過半数を占める参院で、法案が否決に追い込まれれば、支庁再編条例は施行期日を定められない事態にもなりかねない。
提供 - 函館新聞社
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