大野農高など3校が来月30日に六輪村で合同イベント

update 2008/7/29 11:55

 【北斗】大野農業(北澤住人校長)と函館水産(齋藤隆校長)、函館商業(三浦法久校長)の3高校が8月30日、北斗市大工川48の農作物直売グループ緑友会「六輪村」(東寺百合子代表)直売所敷地内で合同イベントを計画している。六輪村が例年開いている「消費者交流会」と連携し、各校独自の多彩な活動成果を披露する。3校が本年度までの3カ年で進めてきた道教委の「北を活かす人づくり」推進事業の集大成となり、関係者は「ぜひ多くに来てほしい」と話している。

 北斗市内の農家女性で組織する六輪村は、手作り野菜や加工品販売のほか、体験工房や食堂を展開している。

 今回は、昨年度大野農高の生徒らが滞在型観光の推進を目的に地域の産業、観光の拠点地を結ぶ遊歩道「フットパス」づくりに取り組む中で六輪村を知り、地産地消を進める活動趣旨に賛同。合同イベントを持ち掛けたところ東寺代表らが快諾し、企画実現へ準備を重ねてきた。

 具体的なイベント内容は検討中だが、大野農高と函水高の加工品を集めた特別ギフトセットや函商高のオリジナル物品を販売するほか、参加校の生徒が当日販売する六輪村の野菜を使ったメニューを考えてレシピを配布したり、ドライフラワーのミニリース作りコーナーなども設ける計画。新たなイベント名やマスコットも生徒らが考案する。六輪村では食堂「小昼(こびる)」の特別メニューなども予定している。

 大野農高の米田敏也教頭は「生徒たちが地域産業への理解を深める機会とし、将来的には拠点地をネットワーク化して地域おこしを仕掛けていきたい」とし、担当の小野武仁教諭(31)も「若い発想力で成功させたい」と意気込んでいる。東寺代表(57)は「子どもの感性で地域の良さを再認識できるイベントになれば」と期待している。

 ■「北を活かす人づくり」推進事業 地域産業を担う人材育成や高校教育活性化のため、圏域別の複数専門校が「食と観光」をテーマに3年間、共同研究するもの。道南では函商高が実践研究校、ほか2校が協力校に指定され、2006年度からさまざまな取り組みを進めてきた。

提供 - 函館新聞社



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