児童が模擬裁判体験
update 2008/7/29 11:54
子供たちに裁判所を身近に感じてもらおうというイベント「みんな集まれ!裁判所キッズDay」が28日、函館地方裁判所で開かれた。児童たちは実際の法廷で、来年5月に始まる裁判員制度に基づいた模擬裁判を体験し、裁判の仕組みや手続きの流れを理解した。
同裁判所が子供向けに初めて企画したイベントで、今回は小学5、6年生を対象に募集。午前、午後の2回実施し、保護者も含め約100人が参加した。
模擬裁判は同裁判所側があらかじめ用意したシナリオを読み上げる形で行われ、函館市内の民家で起きた放火事件で被告人が罪状を否認している刑事裁判を設定。児童たちは裁判長や検察官、弁護人、裁判員などの役を演じながら冒頭陳述や証拠調べ、判決言い渡しまでの一連の流れを体験した。
裁判官役に当たった人は法服を着用し、児童たちは与えられた役を緊張した面持ちでこなしていた。判決言い渡しの場面では裁判長、裁判官、裁判員役の児童が相談して決め、「被告人を懲役5年に処する」との判決を言い渡した。
模擬裁判後、法廷や所長室などの見学も行われた。裁判員役を務めた道教大附属函館小6年の野田和紀君(11)は「判決を出す難しさを感じた。とても良い経験だった」と話した。同裁判所の上垣猛所長は「来年から始まる裁判員制度を含め、少しでも裁判所のことを理解してもらえればと思い企画した。子供たちには良い思い出になったのでは」と述べた。
提供 - 函館新聞社
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