昨年度観光アンケート結果、広域観光化定着へ
update 2008/7/29 11:53
函館市と函館国際観光コンベンション協会は28日、2007年度に同市内で行った観光アンケートの結果を発表した。函館とその近郊を含む広域観光化が定着しつつあり、函館山だけでなく、その周辺の散策をコースに盛り込む傾向がみられた。07年度まで3カ年度連続で来函観光客数が500万人台を割り込む中、同市などは連泊でもたらされる経済効果に、明るい兆しが見えているとしている。
道内の周遊旅行に訪れた人に聞いた他の訪問地・訪問予定地(複数回答)では、道央(札幌・小樽)が77・1%とトップだったが、前年度比6・1ポイントの低下。函館近郊(大沼・江差・松前など)は倍増の69・5%と伸びを見せ、道南(室蘭など)の45・6%(前年度比6・2ポイント減)を上回った。
旅行形態では、家族旅行が同1・8ポイント増の40・3%、友人などが同2・6ポイント増の32・5%となる反面、団体は同5・5ポイント減の19・2%。世代別で見ると、中高年齢層で個人・グループ型に移行している傾向が強い。
函館で訪れた場所(複数回答)としては、元町周辺が同1・1ポイント増の88・6%で、前年度まで1位だった函館山(同0・5ポイント増の88・3%)を追い抜き、町歩きに人気が集まっていることを示す形になった。
函館市内での宿泊日数は1泊が同7・6ポイント減の65・4%だったのに対し、2泊が同6・8ポイント増の26・7%。それに伴い、宿泊客の平均旅行費用は3万8416円と前年度に比べて434円多くなっている。
市観光振興課は「函館単体では連泊となりづらかったが、道南全体の魅力をさらに高めるため、他の自治体との連携強化に向けた仕組みづくりが必要」とし、今回の調査結果を各種会合で示しながら意見を募り、「今後の観光施策に役立てていきたい」と話している。
アンケートは07年4月から1年間、市内の観光名所で実施し、調査数は同21・4%増の2307人。
提供 - 函館新聞社
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