子育て世帯応援します…函館でも「特典制度」導入へ
update 2008/7/28 16:18
函館市は、子どもがいる世帯が商店などで買い物割引などを受けられる「どさんこ・子育て特典制度」を導入する。小学生までの子どもがいる世帯を対象に認証カードを発行し、利用時にカードを提示すると、参加店が独自に決めたサービスや割引特典を受けられる。子育てを支援すると同時に、商店側にとっては新たな顧客獲得の機会としても期待できる。函館商工会議所や商店街組合などを通して参加店の協力を依頼しており、秋にはスタートさせたい考え。
同様の取り組みは全国の自治体で行われており、サービスの一例として(1)買い物時の割引き(2)レンタカー利用料の割引きとチャイルドシート無料特典(3)ローン金利を1%優遇(4)飲食店で大盛りをサービス(5)住宅工事で割引き―などがある。内容は個別に決めることができるため、新規の顧客開拓につなげようと工夫を凝らす事業者もある。
道は「北海道子どもの未来づくり条例」に基づいた少子化対策を総合的に推進しており、この一環として6月から同制度をスタートさせた。市町村単位での参加が原則。自治体を通じて道に参加を申し出た施設や店舗には「子育て応援の店」などと書いたステッカーを配布する。小学生以下の子どもがいる家庭に認証カードを交付し、保護者はカードに名前などを記入して参加店利用時に提示する。
道南では七飯町で既に導入しており、函館市のほか北斗市、福島町など、全道24市町が本年度中に開始する予定。このほか71市町が来年度以降のスタートを検討している。
函館市では子ども未来室が中心になり、函館商工会議所を窓口に事業者の募集を進めている。これまでに市内の商店街をまとめる函館市商店街連盟を通じ、各商店街や事業者に参加を呼びかけた。同連盟の渡辺良三会長は「商店街も地域の一員。地域サービスを充実させ、子育て家庭の力になりたい」と協力に前向きだ。
認証カードは今後、学校や保育所、保健所などを通じて各家庭に配布する。同室の妹尾正白室長は「多くの事業者に参加してもらい実効性を上げたい。子育て中の家庭の負担を少しでも軽減して子どもを育てやすい環境を作ると同時に、商店街の活性化にもつながれば」と期待する。
提供 - 函館新聞社
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