「がん患者の悩み」語り合おう…家族会「元気会」発足

update 2008/7/28 16:16

 がんの部位や種類を問わず患者やその家族が集う「函館がん患者家族会『元気会』」が26日、函館市内で発足した。同じ病を抱える者同士がつながり、闘病体験などを語り合い元気を分かち合う場を目指す。今後は気楽に集まれるようレクリエーションなども企画し、要望があれば医師を招いた勉強会も開催する。

 市内在住の米田結さん(46)、斉藤佐知子さん(49)ら3人が中心となって設立準備を進めてきた。3人は市内に婦人科系など女性特有のがん患者会は存在するが、部位の垣根を越えた患者会がないため設立に動いた。自らの治療経験や悩み、不安などを語り、情報交換することで、前向きに生き、生活の質を高めていくのが狙い。他の患者会などと連携して活動する考え。

 約2年前にがんで手術を受けた米田さんは「入院中は周りにがん患者がいるので、慰められたり元気付けられたりした。退院後は1人で転移や再発の不安を抱えていくので、患者同士がささいなことでも話せる場があればと感じた」と話す。斉藤さんも「医療の情報だけでなく、人の話を聞くと励みになり、患者が仕事復帰して働く姿を見て励まされる」と活動に期待を込める。

 同日、市総合保健センターで開かれた設立総会には、8人が出席し、自身の病気や治療について語り合った。市民のためのがん治療の会道支部(札幌)の木村勝夫支部長も参加し、「患者は話したいこともあれば、聞きたいこともある。元気会の発足は頼もしい」と語った。

 次回は8月に開催する予定。申し込み、問い合わせは同会ファクスTEL0138・41・7017へ。

提供 - 函館新聞社



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