米国のエリックさん「清和荘」で尺八演奏

update 2008/7/27 21:05

 夏期休暇を利用し、来函中のエリック・ライジンガーさん(27)=米国=と「江差追分函館声徳会支部」(内村徳蔵支部長)のメンバーが26日、函館市湯川町の養護老人ホーム「清和荘」で訪問演奏を行った。会員約15人の美しい歌声と優しい尺八の音色に利用者が酔いしれた。

 エリックさんは北海道の美しい自然と気候にあこがれ、昨年夏、函館に滞在中の知人を頼りに初めて来函。その時、初めて聞いた尺八の優しい音色に引かれ、以来帰国後も無我夢中で練習を続けている。自前の尺八を購入し、エリックさんは「日本の文化なのに、尺八を知らない日本人が多いことは悲しい。尺八は自分の感情を思いのまま表現できる魅力がある」と語る。

 この日、会場では日ごろの練習を発揮しようと、同会会員が「ソーラン節」や「江差追分」「津軽三味線」など計15曲を演奏。エリックさんは独奏で「お馬の親子」と「荒城の月」、合奏で「かごめかごめ」と「浜千鳥」など計4曲を披露し、哀愁ある響きでお年寄りをうっとりさせた。

 演奏後、エリックさんは「今後も練習を繰り返して腕を磨き、日本の文化をアメリカの人たちにもぜひ伝えていけたら。緊張したが楽しかった」と話していた。30日には道国際交流センター(同市元町)で同会メンバーとともに演奏会を行う。

提供 - 函館新聞社



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