道外在住者 「開業が再訪動機に」5割…道新幹線活性化協・アンケート
update 2008/7/26 18:54
北海道新幹線開業はこだて活性化協議会(森川基嗣会長)が、JR函館駅周辺の宿泊客を対象に行った新函館駅(仮称)開業に関するアンケート結果(速報)で、2015年までの新幹線開業が「函館を再び訪れる動機になる」と考えている道外在住者は5割近くに上ることが明らかになった。
アンケートは4、5月に実施した函館商工会議所の会員事業所向けに続く第2弾。今回は5月下旬から6月中旬に函館駅周辺にある11軒のホテル宿泊客を対象に、計494人から回答を得た(回収率44・9%)。内訳は道内在住が約4割、東北や関東地方など道外が約6割。
新幹線開業が函館を訪れる動機(理由)になると答えた道外在住の宿泊客は44・3%で、「動機にならない」と答えた人の倍近くに上った。開業後に函館を再訪する際、新幹線を利用すると答えた人は「場合による」を含めると7割を超え、ビジネス客や観光客の関心の高さを裏付けた。
現函館駅から新函館駅まで約18キロの移動手段については、JR在来線など公共交通機関の利用が8割を占め、前回の事業所向けアンケート結果と同様、現行在来線の重要度が浮き彫りになった。一方、タクシーは4800円前後かかる運賃がネックとなり、1・8%にとどまった。
前回のアンケートでは、開業後に現函館駅前地区の“地盤沈下”を懸念する声も根強かったが、今回の宿泊客が駅前地区のホテルを再度利用するかどうかの設問には、9割近くが「選ぶ」と回答。その理由については「訪問地や観光地が近い」(40・3%)、「交通拠点だから」(31・2%)が目立った。
同協議会は「地元民や観光客の生の声を生かし、開業に伴う函館の経済効果を最大限高めていきたい」とし、今秋にも開業に向けたアクションプラン(行動計画)をまとめる。
提供 - 函館新聞社
ご注意:
●掲載している各種情報は、著作権者の権利を侵さないよう配慮の上掲載されるか、又は、各情報提供元の承諾の元に掲載されています。情報の閲覧及び利用については「免責事項」をよくお読み頂いた上で、承諾の上行って下さい。
●掲載中の情報の中には現在有効ではない情報が含まれる場合があります。内容についてはよくご確認下さい。