函館、北斗で集中豪雨
update 2008/7/24 17:45
日本海の低気圧に伴う活発な雨雲の影響で、道南地方は23日、午前中を中心に大雨に見舞われた。各地で住宅の床上浸水や、畑、ビニールハウスの冠水による農業被害が相次いだほか、列車の運行ダイヤが大幅に乱れた。
函館海洋気象台によると、降り始めの21日午後9時から23日午後4時までの雨量は木古内132・5ミリ、函館空港125ミリを記録。特に函館市や北斗市では、午前5時から同8時にかけ集中豪雨となり、同気象台と函館土木現業所は大雨による土砂災害の危険度が高くなるとして警戒を呼び掛ける「土砂災害警戒情報」を同8時半に発表した。ことし3月に提供を始めた新しい情報で、同気象台によると、道内では初めての発表という。
函館市内では、冠水で市道2カ所が一時通行止めとなり、湯川町などで4棟が床上浸水、2棟で床下浸水となった。ほか、床上浸水となったのは北斗市の1棟、知内町の4棟。床下浸水は、木古内町の6棟、知内町の4棟、上ノ国町の1棟。
農業関係では、北斗市内のジャガイモ畑や知内町内のニラ栽培用ビニールハウスが冠水するなどの被害が報告されている。また、木古内中学校(中村豊校長、生徒146人)は雨水の浸水の影響でトイレが使えないため24日まで臨時休校することを決めた。
JR北海道によると、雨の影響でJR函館線の七飯―大沼駅間で午前6時50分から約2時間半にわたり線路点検を実施。JR江差線の泉沢―札苅駅間では、同8時半ごろ線路上に土砂が流入し、列車の運転を見合わせたが、約2時間半後に復旧した。線路点検や復旧作業などにより、特急11本、普通列車9本が運休したほか、上野発札幌行き寝台特急カシオペアなどに最大4時間半の遅れが生じた。
空の便、フェリーには影響はなく平常通りの運航だった。
提供 - 函館新聞社
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