箱館奉行所復元工事、初の見学会
update 2008/7/21 14:32
国の特別史跡「五稜郭跡」で函館市が進めている箱館奉行所庁舎復元工事の様子が20日、初めて公開された。見学会には応募した約360人のうち抽選で選ばれた120人が参加し、市職員や設計管理をする文化財保存計画協会(東京)の職員が説明。伝統的な工法の木組みや土塗りされた荒壁などの様子を見た。
工事は2006年7月に着工した。10年6月の完成を目指しており、同秋ごろには一般公開する予定。復元範囲は庁舎全体の3分の1に当たる約1000平方メートル(平屋)で、総工費は約18億円。建物は五稜郭跡の中心に位置する。
現在は建物の木組みがほぼ終わり、時を知らせる太鼓をたたいた「太鼓やぐら」も組み上がった。一部では土を塗った壁や屋根に瓦をふいている様子も見ることができる。見学者は工事用の足場や階段に登って見学し、「史跡なので当時の地盤面に触れないようコンクリートを敷いた上に建てています」などの説明を聞き、時折質問していた。
家族3人で参加した同市桔梗町の主婦東山佳奈子さん(39)は「歴史に興味があって参加した。このような施設に来ると当時の様子を想像したりできるので、完成したらぜひまた来たい」と話していた。
現場見学回は小学生以上が対象で、11月まで毎月行われる。次回は8月10日午前10時、同11時、午後1時半、同2時半の4回実施。希望者は同4日(必着)までに往復はがきに希望日時、代表者の住所と電話番号、参加者全員の氏名と年齢を記載し申し込む。1枚のはがきで4人まで可能。申し込み、問い合わせは市教委文化財課〒040―8666同市東雲町4の13、TEL0138・21・3456。
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