市立函館博物館で榎本武揚没後100年展始まる
update 2008/7/20 15:37
箱館戦争の旧幕府軍総裁で、北海道開拓でも活躍した榎本武揚(1836―1908年)の没後100年にちなんだ特別企画展「没後100年『榎本武揚―箱館戦争の光と影―』」(市立函館博物館主催)が19日、同博物館(青柳町17)で開幕した。初日はオープニングセレモニーや、榎本のひ孫に当たる榎本隆充さん(東京農大客員教授)の講演、学芸員が資料を解説する特別観覧が行われ、市民ら約170人が来場した。8月31日まで。
同特別展では、榎本さんの所蔵資料をはじめ、榎本にゆかりのある約300点を展示し、江戸時代後半から幕末、明治を生きた榎本の生涯を追っている。榎本直筆の書簡や、留学先のオランダから持ち帰ったという印字通信機、江戸幕府の最後の将軍、徳川慶喜から贈られた軍服など貴重な資料も目にすることができる。
オープニングセレモニーで、榎本さんは「政治家として活躍した資料だけでなく、プライベートな部分のものもあり、榎本のすべてを表した展示。今の多難な時代は幕末―明治の時代と似ていると言われているが、展示を通して先人たちの考え方を理解してもらえれば」とあいさつを述べた。
その後、特別観覧に移り、約40人が学芸員の説明を聞きながら貴重な資料をじっくり眺めた。「榎本武揚・没後100周年記念事業」函館地方実行委員会のメンバーで、上磯地方史研究会会長の落合治彦さん(72)は「珍しい資料がたくさんあり、見応えがある」と話した。
開館時間は午前9時から午後4時半(観覧は同5時まで)。入館料は一般400円、大学・高校生200円、小中学生100円。期間中の休館日は28日、8月4・11・18・25日。問い合わせは同博物館YEL0138・23・5480。
提供 - 函館新聞社
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