道教大函館校で公開フォーラム

update 2008/7/20 15:36

 北海道教育大函館校の公開フォーラム「新生『人間地域科学課程』の明日に向けて」が19日、同校講義室で開かれた。一般市民や学生ら約100人が聴講し、記念講演やパネルディスカッションを通じて地域に開かれた大学の活路を探った。

 2004年度に新設された同課程の周知を図り、新課程の在り方について市民の声を反映しようと企画。同校の佐々木馨教授が年内に発刊を目指す一般向けの情報誌「人間と地域」について紹介し、「研究過程を地域に発信することで人間と地域のかかわり合いを考えるきっかけになれば」とあいさつした。

 第1部では同校卒業生で札幌市内の会社役員野呂幸司さん(69)が「切に生きる」と題して講演。在学中の1963年、山岳部の冬山合宿で訪れた大雪山旭岳で遭難し、計11人のパーティーで1人だけ奇跡的に生還した経験を振り返り、「大切なのは境遇は違ってもそれぞれの置かれた立場で一瞬を一生懸命に生き抜くこと」と力を込めた。

 野呂さんはこの遭難事故で両足を切断後、教員や保険会社のサラリーマンなどを経て学んだ持論を展開し、「窮すれば通ず。何事も自分に厳しく、他人を思いやれ」と語った。第2部では市内の大学教授や会社社長、市職員ら有識者4人のパネルディスカッションもあり、参加者はメモを取るなど熱心に聞き入っていた。

提供 - 函館新聞社



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