在宅勤務し移住体験…21日から函館市で国の実証実験
update 2008/7/19 15:20
インターネットなどを使い在宅勤務をしながら移住体験をする総務省のモデル事業が、函館市で21日から始まる。8月末まで2組の家族が函館に滞在し、通信環境を整えた滞在先のアパートで親が仕事し、家族や子供たちは地域との交流イベントや自然体験などを楽しむ予定。
同省の「短期移住型テレワーク実証実験」で、18日に市内のホテルで開かれた第4回函館ビジネス研究会(北海道コンシェルジュ主催)で報告された。
移住促進に向け官民で組織する「住んでみたい北海道推進会議」事務局によると、今夏は道内7市町で9家族が体験し、道南では厚沢部町でも受け入れる。現役世代が道内で長期滞在する環境を整えることで、将来的な移住モデルやビジネス創出に結び付ける狙い。ことし2月に十勝管内本別町で、冬型の同事業を実施したが、滞在先と職場は別に用意したという。
函館で体験する2組は、21日―8月9日、18日―30日に家族3―4人で訪れる。電機メーカーに勤務する社員一家で、通信機器を備えた“職住一体型”の実証実験となる。北海道コンシェルジュは「在宅勤務をしながら家族で昼食や夕食を楽しみ、夜や休日は自然豊かな環境や地域イベントを一家で楽しむことができる」と利点を説明する。
会議では同事業を含めた移住体験者の受け入れ態勢について意見交換。釣りや昆虫採集、ヨットやボート、ウオーキングなど自然を生かした体験メニューが挙げられた。一方で「乳幼児がいると行動範囲が限定される。まずは買い物や保育園など日常生活を快適に送る環境整備が必要ではないか」との声もあった。
提供 - 函館新聞社
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