函商高が模擬株式会社設立、函商ブランド販売へ
update 2008/7/18 16:13
函館商業高校(三浦法久校長、生徒708人)の生徒と教諭がこのほど、模擬株式会社「HAKOSHOP(はこしょっぷ)」を設立し、活動の第1弾としてオリジナルのスポーツタオルなど「函商ブランド」の商品3点を開発した。道教委によると、道内公立高校が模擬会社を設立するのは初めて。20日に函館市昭和1の同校で開く学校祭会場で一般販売する予定で、生徒らは「学校をアピールしたい」と張り切っている。
同校は函館水産高、大野農業高と共に道教委の「北を活かす人づくり」推進事業の対象校に指定されており、これまでも「食と観光」をテーマにさまざまな取り組みを進めてきた。3カ年計画の最終年度の本年度は、商品販売を通じた地域活性化を目的とし、生徒の起業家教育や資金集めのため模擬会社を設立することにした。
課題研究調査研究班の3年生9人と教諭7人の計16人が48株(1株1000円)を出資し、このほど模擬株主総会も行った。社長には3年の奥充貴君が就いた。
同校同窓会の協力を受けて完成した商品は、生徒のデザインを基にしたタオル(縦20センチ、横1メートル、1本1000円)と校章のマークが入ったビアジョッキ(1200円)、エプロン(4色、1枚2400円)。タオルは綿100%で、スクールカラーの紫紺を基調に校是(校訓)などを入れた。タオルは1000本、エプロン計200枚、ジョッキ200個を用意し、学校祭後は同校のホームページなどでも注文を受け付ける。
副社長の花田瑞枝さん(17)は「新入学生や一般の人に学校の取り組みをPRしたい」、営業部長の長谷川達也君(17)は「自分たちのデザインが商品になってうれしい。多くの人に売りたい」と意気込んでいる。商品についての問い合わせは同校TEL0138・41・4248。
模擬株式会社 生徒らが株主(出資者)となり、仮想会社を設立して実際に事業資金を集め、それを元手に食品販売や商品開発などに取り組む活動。株主総会や会計参与、監査役など実社会と同じ企業形態で展開するのが特徴で、年度末に清算し、出資金は配当と合わせて株主に返還される。商売を実体験する起業教育(アントレプレナーシップ)の一環として、道外の商業高校などで取り組む例もある。
提供 - 函館新聞社
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