JALとANAが市に函館―関空線の運航体制見直し提示
update 2008/7/18 16:11
全日空(ANA)と日本航空(JAL)が燃料価格の高騰などを理由に、函館―関西空港(関空)線の運航体制を見直す方針を函館市に示していることが17日分かった。ANAは来年7―9月の増便分の休止、JALは11月から現行1往復の運休を申し入れており、観光客入り込み数の減少に歯止めをかけたい函館にとっては、大きな痛手となりそうだ。
市によると、ANAは10日に文書で、JALは15日に担当者が直接、市役所を訪れ、運航計画を変更する意向を伝えたという。JALは運航している1往復を11月から見合わせるため、事実上の関空便からの撤退となる。
ANA、JALは燃料価格の高騰を受けて、地方都市に乗り入れる便を中心に国内線の抜本的な運航計画の見直しを図っており、不採算路線をその対象としている。2007年の函館―関空線の平均搭乗率は、ANAが前年比4・3ポイント減の66・7%、JALが同5・7ポイント減の70・7%。両社とも「搭乗率は一つの目安に過ぎない」として明言を避け、便数や使用機材の変更に関する運航計画はANAが今月末―8月初旬、JALが8月末をめどに正式発表するとしている。
市は来週中にも市議会や経済団体とともに、計画の再検討を求める要望書を2社に提出する方向で調整を進めている。市空港課は「厳しい経営状況とは思うが何とか現状を維持してほしい。仮に減便となったとしても、燃料費が下がれば再開されるものと信じている」と話している。
提供 - 函館新聞社
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