函館市女性に対する暴力対策関係機関会議
update 2008/7/18 16:09
行政、警察、民間団体などでつくる「函館市女性に対する暴力対策関係機関会議」が17日、市役所で開かれた。市側はドメスティックバイオレンス(DV、配偶者や内縁間での暴力)に関する市内の相談件数(延べ)が昨年度、過去最多になったことを報告。亀田北病院の臨床心理士諏訪麻依子さんがDV被害者の心理と児童虐待について講話し、暴力が及ぼす影響に理解を深めた。
市男女共同参画課の調べで、市の相談窓口、一時保護施設(シェルター)を運営するNPO法人ウィメンズネット函館の計5カ所に寄せられた昨年度の相談件数は、前年度比697件増の1742件。このうちシェルター入居件数も過去最多で同11件増の58件だった。同課は「緊急性が高いケースもあるが、シェルター退去後の相談も増え、自立に向けたサポートが必要」とした。
諏訪さんは講話で「エスカレートする暴力や暴言で自尊心が低くなり、自責の念が生じるようになってしまう」とDV被害者の心理や心的外傷について説明。「子どもへの影響では、発達の遅れや反応性愛着障害など他者との関係を上手に築けないこともある」と指摘した。
この日は30人が出席。議長に函館弁護士会の森越清彦さん、副議長に函館地方法務局人権擁護課長の大場公夫さんを選出した。
提供 - 函館新聞社
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