ギリヤークさん函館で20日公演
update 2008/7/17 19:23
函館市出身で国際的な創作舞踊家、大道芸人として活躍するギリヤーク尼ケ崎さん(77)の青空舞踊公演「祈りの踊り」が20日午後2時から、大門グリーンプラザ(松風町)で開かれる。ことしは街頭で踊り始めて40年の節目の年。2006年秋に肺気腫を患って以来、命を削りながら踊り続けている。ギリヤークさんは「節目の年に、故郷での公演を成功させたい一心で頑張ってきた。体に不安はあるが全力で頑張る」と話している。
「今日まで続けられたのはファンの声援はもちろん、私が街頭で踊ることに魅力を感じているから。その原点は子どものころ函館で見た大道芸」と話す。ギリヤークさんは1930年、同市若松町に生まれた。子どものころ、近所に大道芸人が多く訪れ、それらを見て育った。21歳のとき、俳優を志して上京したが、“なまり”で夢を断念。少年時代に見た大道芸を思い出し「自由に踊りたい」と創作舞踊家への転向を決意し、57年、全日本芸術舞踊協会主催の公演で舞台デビュー。約10年後から街頭公演を始めた。
2002年9月11日にはニューヨークで、同時多発テロの犠牲者を慰霊する公演を行ったほか、阪神・淡路大震災、JR福知山線脱線事故の犠牲者の無念を表現しようと関西公演を続ける。赤い長襦袢(じゅばん)姿で、津軽三味線のじょんがら節などに合わせる踊りは熱く激しい。「見る人の目が肥えているので全力で踊らなければ。今年も皆さんに喜んでもらえるよう、精魂込めて踊ります」と話している。
同日は午後5時から市地域交流まちづくりセンター(末広町)で、自身の生い立ちから最近の活躍までをまとめた記録映画「平和の踊り」の上映会も行う。青空公演、上映会とも入場無料。投げ銭を受け付けする。
提供 - 函館新聞社
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