函館子ども歌舞伎 31日に福岡で初公演 地元児童らと
update 2007/3/28 20:09
函館子ども歌舞伎(市川団四郎主宰)は31日、福岡県の小郡市文化会館で児童劇団「みくにっこ劇団レインボーキッズ」(森山悦子代表)の児童ら20人とともに歌舞伎公演を行う。同市で発足した実行委の招待を受けての“出張”で、遠く福岡の地で初めて函館子ども歌舞伎が見えを切る。
主催は小郡公演実行委(森山洋光委員長)。昨年3月27日、同劇団は同市出身の高松凌雲を題材にした「箱館戦記〜新章〜静かなる獅子」の函館公演を成功させた。公演前日、交流を図ろうと函館子ども歌舞伎が口上を披露。手づくりのもてなしに、同劇団の関係者が感激し「小郡でもぜひ公演を」と実行委が組織された。
演目は「良弁杉の由来」と「白浪五人男」。舞台装置を福岡まで運ばなければならず、費用面から函館子ども歌舞伎からの出演者は全8人と少人数。足りない部分は、小郡市内の劇団員にカバーしてもらうなど、異色の共演となる。劇団内で口上などのオーディションを実施した結果、20人を役者に大量抜てき。えりすぐりのメンバーで歌舞伎の舞台を踏む。
17日に市川さんが同市を訪問。児童らにけいこをつけた。市川さんは「普段から声を出したり、せりふを覚えたりしているのか、大変覚えが早い」と褒め、本番を楽しみにしている。
函館子ども歌舞伎のメンバーもけいこの真っ最中だ。双子の姉安代あすかさん(函館中央小5年)と妹あんなさん(同)は「良弁杉の由来」に出演。「最後のポーズをビシッと決めたい」と意欲を燃やす。
森山委員長は「小郡では歌舞伎を見る機会が少ない。子どもたちがいろんな文化に触れられれば」と期待する。市川さんも「出演者一人ひとりに拍手が送られた時の充実感が歌舞伎の魅力。子どもたちに伝わればうれしい」と話していた。
公演後には市川さんによるワークショップも開かれる予定。
提供 - 函館新聞社
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